彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて

そこで、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。


ずっとこうしてたいけど、そうもいかない。


「九条くん、そろそろ行こっか」


「そだな……。で、手はつないでいいんだっけ?」


うわっ、またその話に戻っちゃうんだ?


「そんな……困る。今はまだ彼女がいるんだし」


「そーだった」


九条くんはあたしより先に立ち上がると、そっと手を差しのべてくる。





「つかまって」


「えっ!?」


「これは、つないだことにならないよな?」


そう言うと、あたしの手を取り強引に立ち上がらせた。