彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて

「だからかな……。自分をわかってもらえてないなーと思うとさ、いつもふとお前のことが頭に浮かんだ」


そう言って、九条くんは穏やかな表情であたしを見つめる。


「本当……に?」


「そ。付き合ったらどんな感じなんかなとか、考えたりして。ハハ、バカだよな」


「そんなことないよ、あたし……嬉しい」


「そー言ってもらえると俺も嬉しいけどな。

俺にとって、あの頃の思い出って宝物みたいな感じなんだよな……。

なーんか、ピュアな頃の自分を思い出す」


ドキドキする……。


あたしが九条くんを思ってる間、


九条くんはそんな風に、あたしを気にかけてくれてたんだ……。