「だけど彼女いるもんねぇ」


いるから名前を出した、ってのもある。


じゃなきゃ、付き合うハメになっても嫌だし……。


この、“彼氏にしたい男子No.1”コンテストは、


文化祭前に、一種の告白ブームを巻き起こす。


投票するってことを堂々とおおっぴらに公表することで、


言えない想いを、さりげなく相手に伝えることができるから。


「あたし、南くんに投票するね!」


って本人に言えば、


それは「あたし、南くんと付き合いたいな」


っていう、意味になるわけで……。