「莉奈
キレイ…」

控室に現れた
数人の友人から
口々に
そう言われた

「ありがとう
みんな」

みんなの笑顔が
本当に嬉しくて

あたしはすぐに
涙が出そうになる

「ダメだよ莉奈
せっかくの
お化粧が
台なしに
なっちゃう」

そう言われたから
白いレースの
ハンカチを手に
目頭を押さえた

「莉奈
隆くんと
幸せにね」

微笑む友もまた
瞳を潤ませていた

「ありがとう

きっと
絶対に
幸せになるから…」