「ちゃんと
こうして…
巡り逢えたんだから」

誰よりも一番に
逢いたいと
願っていた人

「そうだね…」

今年も
美しく
薄紅色の花を
咲かせていた
『千の桜』

どれだけの
歳月が流れても
その美しさは
変わらない…

それだけで
胸がいっぱいで

隆の大きな手に
涙があふれた

この手の
温もりも
優しさも

ずっとずっと
変わらないで
いて欲しい…