「……は…?」 全く理解出来なかった。 大輔が……ストーカーの張本人? 意味が分からない。 「そんな…デタラメ言うにも…程があるじゃない」 私は引きつった笑みを浮かべながら言う。 「デタラメじゃないよ」 玲は冷静な声と表情でそう言うと、掴んでいた手の力を少し緩めた。 「あいつはストーカー行為と、それから君を守るっていう自作自演をしてたんだよ。杏樹と親密になりたい一心でね。 あいつと同級生だった僕も、その計画にまんまとハメられたってワケ」 玲の手から、私の腕が力なくだらんと滑り落ちた。