「覚えててくれたんだ…嬉しいな」


玲はクスッと冷淡な笑みを見せた。



何処…?

どこで逢ったの?


ぼんやりとした曖昧な記憶を必死に手繰りよせると


それはやがて鮮明な映像となって浮かび上がってきた。



「……あ……!」



思わず口に手を当てた。


そして震えだす身体を自分自身で抱きしめる。



「あ…なた……まさか……!?」