玲は何かを隠している。


私が知らない何かを──


そう直感した。



「あなたも……私に見せてよ」



その心を、素顔を


私に見せて──



私は恐る恐る玲の仮面に手をかけた。


心臓がドクンドクンと耳障りな音を奏で始める。



ゆっくり取り去った仮面の下には


予想通りの整った綺麗な顔。


そして──



「やっぱり…あなた何処かで……?」



その美麗な顔は、以前にも見覚えのある顔。