危険な夜へご招待【仮面de企画】

月明かりに照らされて、玲の目が妖しく光る。


思わず後退りすると廊下の隅の壁にトンッと背中がぶつかった。



「キスの続き……する?」


「なっ……!?」



私の顔を覗き込むように、首をかしげて妖艶に笑う玲。



「して欲しそうなカオしてるよ?」


「っ…してないわよ!!」


「正直になりなよ。自分の心と身体に」


「──っ…!!」


「君が今日ここへ来たのは、この刺激を求めてたからじゃないの?」



──ドクン…!!


心臓が大きく跳ねる。



マインドコントロールのように

私は玲に支配されていく──