危険な夜へご招待【仮面de企画】

至近距離にある玲の顔。


触れた胸板から、トクントクンと規則正しい鼓動が伝わってくる。


いくら仮面をしてるとはいえ、緊張して体はガチガチに固まってしまう。



「れ……玲?」


「僕が見たいモノは君だよ」



そう言って玲はまた私の仮面と頬に触れる。



「君の……杏樹の素顔」



抵抗する間もなく、私の仮面は再びあっさりと取られてしまった。



「ちょっと……玲…!?」


「さっきは暗くてよく見えなかったからね」



赤く染まっているだろう頬を、玲は愛しそうにそっと撫でる。



「その綺麗な顔を……
僕にもっとよく見せて」