危険な夜へご招待【仮面de企画】

「すごい…!中庭にこんなイルミネーションがあったんだ…!」


「さっきの部屋からは見えないからね」



私は子供のように窓にべったり張りついて、食い入るように眺めていた。


しばらくして、私に注ぐ視線に気付いて隣を見上げると、玲は相変わらず優しい眼差しで見つめている。



だけど、その瞳に全てを見透かされるようで──


私は直視出来ずに再び目線を窓の外に向ける。



「玲も…ほら、見ようよ!イルミネーション…」


「僕はそれよりも見たいものがあるんだ」


「……え?」



ふいに腰にするりと腕が回され、ぐっと引き寄せられる。

一瞬のうちに、私は玲の胸に飛び込む形になってしまっていた。