危険な夜へご招待【仮面de企画】

広く長い廊下の突き当たりまで歩いて、大きな窓の前で玲は足を止めた。


ここまで来ると会場からは結構離れているから、人はほとんどいない。


こんな所に何が……?



「ほら、あそこ。見てみて」

「?」


玲が指差す窓の外を覗くと、私の顔には一気に笑みが広がった。



「…わぁ、キレイ…!!」



視線の先には、色とりどりの光輝くイルミネーション。


赤、青、白、ピンク、黄色……


洋館の中庭の寒々しい木々や侘しい池の周りが鮮やかな光に纏われて、その淋しさを少しも感じさせない光景に変化していた。