微かに香る、爽やかなフレグランスの香りと

肌にかかる、優しい息遣い。



……なんで!?


なんで私……

玲とキスしてるの!!??



私の仮面はいつの間にか外されていて、頭は玲の手で固定されてる。


少し唇が離れても、息をする間もなくするりと舌が侵入してくる。



何も見えない真っ暗闇のせいで、より一層感度が増してしまう。

おかげで心臓の波打つスピードは速くなる一方だ。



頭がクラクラする。


私、おかしいよ──…