危険な夜へご招待【仮面de企画】

へぇ…、東條さんも意外とそういうタイプなんだ。


なんか……気が合うかも。


そう思うだけで少し緊張が和らいだ。

私こんなに単純だったっけ?



「東條さんも日本酒好きなんですか?」


「うん。今の時期は熱燗なんて最高じゃない?」


「ですよね、私も好きです」


「本当?気が合うね」



そんな他愛ない会話がとても心地良くて楽しい。



「玲でいいよ」


「えっ?」


不意に東條さんが言って、私は首をかしげる。



「名字で呼ばれるの慣れてないんだ。敬語もいらないよ」



スラッと長い足を組んで、カクテルを飲みながらふっと微笑む。


なんかこの人本当にセクシーだなぁ…

これが男の色気っていうの?