危険な夜へご招待【仮面de企画】

「ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております」



なんとか仮面も選び終わって、私達は笑顔の二人に見送られながら意気揚々と店を後にした。



そして向かった先は、私達行きつけの居酒屋。


個室になっていて、この薄暗さが落ち着くから好きなんだ。

周りの盛り上がる声さえもなんだか心地よく感じる。



「お兄さん、歳いくつ〜?
アタシは生中一つ〜!」



すでに酔っ払っているミーナが、アルバイト店員の若い男のコに絡んでいる。



「お兄さん、早く逃げないとこの子に取って喰われるわよ!
あ、私は日本酒。熱燗で」


オーダーを取ると、男のコは苦笑いを浮かべていそいそと去っていった。