危険な夜へご招待【仮面de企画】

「お二人ともとてもお似合いでございます!」



自分達の着飾った姿を鏡に映しながら、中原さんにおだてられてちょっとイイ気分の私達。

ドレスを着るだけでテンションが上がる。



「仮面はどれになさいますか?」



千結さんに案内された部屋には、たくさんの仮面が並べられていた。


目だけ隠すものから顔全体を覆うものまで様々で、私達はとりあえず直感で決めることに。



ミーナは羽根が付いた黒い仮面を取って目にあてがう。



「どう?コレ。女王様って感じじゃない!?」


「うん、SMのね。ついでにムチとロウソクも持ってけば?」


「そう言う杏樹もオペラ座の怪人じゃん!」



金色に縁取られた白の仮面を付ける私を指差して、ミーナは豪快に笑っていた。