復讐を遂げるために、僕は杏樹のことを知りたかったんだ。


君はあの男に対してどう想っているのか──


不満があるならそれを利用して、自然な流れで別れさせてやろうと思ったから。



僕は杏樹がミーナちゃんと電話で話してる内容を主に聞いていた。

親友には包み隠さず何でも話すだろうからね。



おかげで君の好みや物の考え方、

どんなことを男に求めていて

あいつにどんな不満を抱いているのかも


君のすべてを知ることが出来た。



そうやっていくうちに、今夜の計画を思い付いたんだよ。


仮面パーティーを柚月さんに提案したのも、実は僕だったんだ。