危険な夜へご招待【仮面de企画】

「大…輔……!?」



私がそう言うと、彼はゆっくり仮面を取ってその表情を露にした。


少しクセのある茶色の柔らかい髪から覗くのは、いつもの子犬のような瞳ではなく

今にも襲い掛かりそうな、猛獣のような瞳で私達を見ていた。


……いや、その瞳は私ではなく玲だけを見捉えている。



「何で…ここに…?」



初めて見る大輔の形相に、私は恐くなって無意識に玲の手を握っていた。

彼もそれに応えるように握り返す。



「僕が柚月さんに頼んで、笠原にも招待状を送ってもらったんだ」


「あっ──!」



だからさっき星ちゃんは……


“杏ちゃんのダーリンはどこかな〜と思って”


と言って探していたんだ。