危険な夜へご招待【仮面de企画】

信じられない。


信じたくもない。


あんなに優しい大輔が、そんな闇を隠していたなんて。



自分で自分の肩を抱いたまま俯いている私の手に、玲はそっと手を重ねる。



「それなら…直接本人に聞いてみれば?」


「──え…?」



その言葉に反射的に顔を上げると、廊下の先を見据えている玲の顎のラインが目に入った。


私もその視線の先を追う。



すると、いつからいたのだろうか、私達から少し離れた辺りに仮面を付けた男性が一人呆然と立ち尽くしている。


私はその人物を見て、はっと息を呑んだ。



仮面をしてたって一目で誰だか分かる。


もう二年もずっと一緒にいたんだから──