「その後、あいつは『本当に悪い事をした。杏が好き過ぎて俺はどうかしてたんだ』って謝ってきた。
でもそれも演技だってことはすぐに気付いた。あいつはしたたかで、人一倍プライドの高い奴だったから」
「…大輔が…?」
したたかで人一倍プライドが高い?
私が知ってる大輔とはまるで正反対じゃない…。
「学生時代からあいつは僕を目の敵にしてた。勉強もスポーツも、僕はいつもあいつの上をいってたからね。
だからそんな僕に対する嫌がらせで、ストーカーの濡れ衣を着せたんだよ。そうすれば、杏樹にその存在が確かなものだと思わせることも出来るしね」
そう言うと、玲は黒髪をかき上げて、けだるそうに窓の外に顔を向けた。
でもそれも演技だってことはすぐに気付いた。あいつはしたたかで、人一倍プライドの高い奴だったから」
「…大輔が…?」
したたかで人一倍プライドが高い?
私が知ってる大輔とはまるで正反対じゃない…。
「学生時代からあいつは僕を目の敵にしてた。勉強もスポーツも、僕はいつもあいつの上をいってたからね。
だからそんな僕に対する嫌がらせで、ストーカーの濡れ衣を着せたんだよ。そうすれば、杏樹にその存在が確かなものだと思わせることも出来るしね」
そう言うと、玲は黒髪をかき上げて、けだるそうに窓の外に顔を向けた。



