死への救急搬送



先生から手術後の説明を聞き終えると病室へ向かいました。

「あー」・・・・

家内はまだ泣いています。

家内に声をかけた叔母さんが気の毒です。

家内は私たちのしている話をほとんど理解していたのです。

最近病室では意識があるようでないような雰囲気でしたが家内には意識があったのがはっきりとわかりました。

絶対に口にしてはいけない言葉を家内が寝ているとか意識がないと思って喋る人が居ましたが今後は注意をしないといけません。






しなくてもよい話を聞いてしまい気を落として生きる気力の衰えるのが怖いのです。

絶対に生きる気力を強く保たせないと死んでしまう。

そう思いました。





「何いつまでも泣きよんな。腕は手術したから足だけマッサージとリハビリするで」

私は家内に声をかけながらマッサージを始めました。

徐々に泣き止んでいきます。

そしてリハビリをして右足関節を動かし始めるといつものように家内が返事をします。

私は不安にならないように笑みを浮かべて

「えらい反発するなぁ」

家内に声をかけるとこちらを見ました。






リハビリを終えると家内の涙をふき取り

「マシュが3歳になったよ。また明日な」

病室を後にしました。