死への救急搬送



私がリハビリをしているときに家内が返事をしているのは誰にも話をしませんでした。

普通は話しかけても反応が悪くリハビリをしているときに返事をしていると話しても誰にも信じてもらえなかったでしょう。





しかし私にはわかりました。

確実に家内は私に返事をしてくれているのが・・・

最後に残された時間の中での濃密で精神的な繋がりでした。

いつも家内と二人で普通に生活しているときには感じなかった貴重な時間でした。






若いころにはずっと二人で居ても楽しかった。


そして子供を授かり育て働き様々な経験をして二人の会話も聞き流されるような感じで平凡に時が過ぎていきました。








そして今・・・

家内の最後が近づいているとは全然気が付かずに、家内を治してやろうとリハビリをしている毎日に濃密な時間が過ぎていたのです。








それは脳死になる前日まで毎日欠かさずに続きました。