死への救急搬送



翌日
私が病院へ行くと家内は個室に帰っていました。

看護師さんによると現在は元の状態に戻っているらしく念のために発信器を取り付けナースステーションで異変があればすぐに気が付くようにしているそうです。

しかしその後は大きな異変もなく、家内の友人が見舞いに来て話した際には友人の顔を見ながら、話しに「うん」「うん」と相槌を打ちながら聞き入っていました。



一度呼吸停止になってから以後は順調です。



そうして事故から約一ヶ月が過ぎるころには大部屋へ移動さされました。

大部屋に移動さされたのはそれだけ容体が安定してきたということでしょう。

娘は家内を看るために病院の近くでアパートを探していたのですが、手ごろな部屋が見つかり引越しをするために一度東京へ帰りました。

娘は今年に入り勤めだした会社が気に入り一生東京で住むと話していましたし、付き合っている人もいたようです。

しかし母親が大変な状況になり帰郷している間に解雇され、付き合っていた人とも別れることになったようです。

娘がかわいそうで、父さんが一人で面倒を見るから東京へ帰ってもいいよと話しましたが娘は





「とっちゃん一人では無理やろ」






ありがたかったのですが、娘がやはりかわいそうでした。

人生をくるわせてしまい申し訳ない気持ちでした。