死への救急搬送




娘が小学校の2年生になるころから自宅のローンなどもあり家内はパート勤めを始めます。

しかし日を追うごとに僅かずつですが病は進行していきました。





娘が小学五年生になる春には数週間入院し、その間は私が早朝に起き子供の世話をして出勤し、帰ってから家事をして眠れる時間も限られました。

しかし休日には車で1時間ほどかかる家内が入院している病院まで娘と一緒に見舞いに行き帰りには娘と遊び食事をして帰宅していたのです。





見舞いに行き娘が家内の病室に入ると横になっている家内のベッド中にもぐりこみ





「一緒に寝たりして」

などと言いながら甘えていました。





なんといってもまだ幼く一週間に休日しか母親に会えない娘がかわいそうな気がしましたが、私は微笑みながら

「いいなぁ・・・母さんと一緒に寝られて」

などと娘に話しかけていました。