死への救急搬送


消防長と担当長は黙ったままです。

いったいどうつもりなのかさっぱりわかりません。

どうすれば自分たちの責任逃れができるのかだけを考えているのか。

どちらにしても返事をしないということは今返事をすると不利になると消防長も担当長も考えているのでしょう。

私はもう話し合いを止めることにしました。

ただその前に家内を搬送した隊員と直接会って話し合いをさせてくれるように頼みました。

真実を搬送した隊員から直接聞きたかったのです。


小野課長が同調して消防長に言います。

「そのくらいはできるわな」

消防長は担当長に

「可能だよね」

と問うと担当長は本来は会わせたくないのか口をへの字にしたまま頷きました。

私はOKしたものとみなし小野課長に言いました。



「もういいですよ小野課長」

「話を止めて帰りましょう」

「これ以上は同じことですよ」



「う~ん・・そうやな帰るかな」


私と小野課長は席を立ち帰ります。

私たちが部屋を出るまで消防長も担当長もまったく無言でした。

私は次の回答書も期待はできないと感じました。



消防組織の人たちは一般社会とは少し違う感覚のようです。

私には理解しがたい方々でした。