死への救急搬送


「話を聞いていて思ったことを言わしてもらうと主人の話を聞かなかったこと」

「そしてKA病院の方が近くにあるのに、とばして遠いN脳外科へ搬送したこと」

「おまけに透析患者だと知っていたのにN脳外科では透析患者の処置ができないのにもかかわらず搬送したこと」

「つまり隊員の知識不足にもなるかな」

「多くのミスが複合的に重なった搬送ミスでないか」

「自分は聞いていてそう思ったんやけど、今後話がこじれて裁判とかになるより和解する道はないのかな」

「なぁ消防長」

「桜坂さん」


消防長も担当長も無言です。

私は言います。

「私はきちんと反省し原因究明をしてくれて謝罪をし、今後の透析患者の搬送改善をしてくれるなら和解に応じますよ」

「ただ話がこじれるなら裁判にするか弁護士と相談します」

「そうなると慰謝料とかの話も出てくるでしょう」

「私はお金の問題ではないと一番最初に会った時に言ったでしょう担当長」



「はい」

担当長は頷きます。



「とりあえず弁護士とは相談してみなすが、昨日お渡しした質問書に誠意をもって答えていただけるなら和解に応じます」