死への救急搬送


引継ぎを行ったという答えのみで病院の誰にどのようにして正確に伝えたのかわかりません。

病院での引継ぎがどうであったのか結局はわかりませんでした。



「N脳外科の院長は私にZ病院へ転送しますと言ったのに、結局転送になったのはKA病院です」

「おそらく家内のバッグの中を調べると障害者手帳とともに緊急連絡先があるのを発見し慌てて連絡もしていないのに言ったのでしょう」

「緊急連絡先はZ病院の主治医先生になっていましたからね」

「結局警察からの救助要請に慌てたのでしょうね」

「本来は救助するのはあなた方の役目ですよね。警察じゃないですよね」

「どうお考えですか」



消防長も担当長もまったく返答しなくなりました。

消防長はすべてを知っていなかったのか対話の途中からはほとんど発言しなくなり、担当長も答えなくなってきました。

何を質問しようとしても無駄です。

返答してくれないのです。




そのとき話をずっと聞いていた小野課長が発言しました。