死への救急搬送


困ったものです。

自分たちが不利になると途端に黙ってしまい答えてくれません。

小野課長が同席しているし私に圧力をかけるわけにもいかず黙っているのでしょう。

どうしようもないので次の質問をしました。


「N脳外科からは私にしつこく院長の話を聞きに来るように電話がありました」

「私は透析患者なので一刻も早く総合病院への転送をお願いしました」

「それなのに看護師さんはしつこく私に来いと言っていましたが、突然院長が電話に出てきてZ病院へ転送しますと言って電話を切られました」

「私が依頼した警察からの救助要請が届いたのでしょう」

「救急隊員が透析患者だと知っていたのならきちんと引継ぎしてくれている筈ですよね」

「それなのに何故N脳外科は自分の病院では処置できない患者をすぐに転送せずに私に来いと言ったのでしょうか」

「引継ぎが不十分だったのではないですか」



「隊員からの報告では病院側へ透析患者であることは伝えたと聞いております」



「だったら何故自分の病院で処置できない患者を引き受けたのですか」

「不自然でしょう。死なすつもりだったのですか」

「病院の先生には当然透析患者の知識はある筈です」

「どうなのですか」



「隊員は引継ぎを行ったと言っており、そこから先のことは関知しません」


担当長は同じ答えを繰り返すばかりです。