死への救急搬送


「はっきり言いますが高速の坂出インターからKA病院までは3キロもあるかないかでしょう」

「そこから高速を利用して高松の病院へ行くよりも遥かに早くKA病院へ行けるじゃないですか」

「おそらく救急車だと5分もかからないでしょう」

「隊員は何を考えていたのか知りませんが、KA病院が頭から抜けていたのじゃないですか」

「消防長どうなのですか」



消防長は困った顔で担当長を見ます。

担当長も答える言葉がないのか返事をしません。



「N脳外科に警察からの救助要請が届きすぐにKA病院へ転送になりました」

「ということは高速の入り口に向かっているときにKA病院へ連絡してくれてさえいれば受け入れてくれていた可能性が大です」

「その時に私が総合病院、つまりあの位置からだとKA病院です。そこへの搬送をお願いしたのに無視しました」

「どう考えているのですか」

「何故KA病院をとばしたのですか」

「隊員が救急指定のKA病院を忘れてとばしたのじゃないのですか」



答えようがないのか消防長も担当長も返事をしません。