死への救急搬送


担当長は少し考えて

「腹膜透析と血液透析の2種類があります」



「方法と種類はどうなっていますか。また透析が遅れたりできない場合や緊急の時はどうすればよいですか」



「私は医者じゃないのでそこまで詳しいことは知りません」



「担当長なのでしょう。勉強しているのじゃないのですか」

「さきほど勉強していると言ったじゃないですか」


担当長は黙っているので私が透析の種類と方法や患者の体調などにより腹膜透析にも方法や透析用バッグが何種類もあること、また腹膜透析と血液透析を合わせてする方法があることなどを伝え、緊急の場合はどのような処置をするかを教えました。


「あなたは以前脳疾患の手術をしてから透析病院へ転送して治療できると医療行為について話していたじゃないですか」

「それなのに今度は医者じゃないから知らないと逃げるのですか」



「そのような話はしていません」



「またですか。一度話したことを次に会うとしていないと言う」

「不利になることは嘘をついてもいいのですか」

「話した時に一緒にいて捺印をしてくださった秋沢さんを呼んでください」

「あの人なら知っています。秋沢さんを呼んでください」

私は何度も室外へ聞こえるような大声で言いました。



すると担当長は目を吊り上げ話したことを認め

「あれが医療行為の話になるのですか」

「なるわけないでしょう」



「残念ですが私が医師に聞いた話では医師法違反であり過失または重過失になるということでした」



ちょっと考えていた担当長が言いました。

「あんなのはただのお話ですよ」



「あんな重要な話をしておいて、ただのお話だと小学生のような弁解はやめてください」



消防長は何も言わず黙ったままです。