死への救急搬送


午後1時20分

私と小野課長は消防本部の4階に入りました。

「ここ寒いくらいエアコンが効いているでしょう」



「ほんとやな。市役所は節電で午前中はエアコン入れられないからな」

「暑いですよ。やっぱり」


話をしていると消防長と担当長が来て私たちは別室へ一緒に入りました。

私と小野課長が並んで座り、反対側に消防長と担当長が座りました。


まずは挨拶をしてこれまでの経過を私が話をしようとすると消防長が最初に話し始めました。


話す内容はMC協議会の実施基準に書かれてある脳疾患患者の搬送方法についてです。

その書かれている部分を全部読み上げようとするので、私も小野課長も知っていることだから途中でその部分は知っていることを伝えました。

(小野課長には事前にこれまでの経過や内容を県庁での話も含め概要をすべて話してありました)

時間の無駄だと思ったからです。

ところが消防長は私の伝えるのを遮り脳疾患患者の搬送基準の部分だけを最後まで読み上げました。

今回は透析患者が脳疾患を起こしたケースの話に来ているのだから、本来ならばその部分だけを読みあげても意味がないのを承知している筈です。




私は消防長はトップなのに詳しい実情を知らないのだと感じました。