死への救急搬送




家内の腎機能が衰え始めたころに私の両親が相次いで重病で入院し、その後は入退院を繰り返しました。

数年すると両親が別々の病院に入院したままとなり私は病院へ寄り世話をしないといけなくなってきたので思うように仕事ができなくなり収入が激減して、私自身も心身ともに苦しくなってきたのです。

そのような状況のなか両親の入院している病院が離れていたので時には家内も協力してくれていました。






そのころに亡くなった猫の故マシュと出会って過ごし、とても賢い彼女は私を癒して救ってくれていたのです。



ところが十か月ほど過ぎて重篤な病になり僅か一年で天に召されしまい私は鬱病になってしまいました。



とにかく私は心身ともに疲れ切っていましたし嘆き苦しみましたが、故マシュの生きた事実を書き残そうと思い「天国のマシュに会いたい」を執筆し終えます。



家内は猫が好きで他にも二匹飼っていましたが、やはりそうとう悲しみが深かったのか私と故マシュの精神的な結びつきを知っていたからか、結局家内は亡くなるまで「天国のマシュに会いたい」は読むと辛くなるからと言って読まなかったのです。