死への救急搬送


考えた末、義父の要求を受け入れました。

家内の臓器を提供すれば、たとえ臓器のみであろうと家内は生きています。

家内は自分自身が腎臓移植を受けたかった身であり、最後は誰かを助けられるなら臓器提供をしてほしいと願っていました。

分骨するのは致し方がないと考えました。

そして家内の弟に後々また私と家内の話を伝え相談することにしました。




私は義父からの了承をいただくとすぐにR病院へ向かい臓器提供の話をしました。

執刀医は臓器提供の担当の先生と相談をするから夕方話をしましょうと告げられました。



家内を見に行くと娘が居て

「臓器提供は心臓が止まってからではダメなん」

「もともと母さんは腎臓が悪かったから心臓死だと眼球くらいしか提供できないし、脳死臓器提供を申し込んでも限られた臓器しか提供できないと思う」

「だったら母さんの希望を叶えてあげたいのよ」

「ならわかった」





娘は苦しんでいる。

そう思いました。