死への救急搬送




父親からの腎移植手術は香川R病院で行われ無事成功しました。

そしてその後は順調に回復してパートの仕事にも復帰し、家内も喜んでいましたし私や娘も嬉しかったのです。






ところが腎移植後、数年経ってくると徐々に移植した腎機能が衰え始め、もともと腎臓の悪い期間が長かった影響もあり動脈硬化になっていましたが、ついに脳梗塞の症状が出始めました。


もともと腎移植後の飲み薬の量や種類が多かったのですが、そこへ脳梗塞の薬が増え一般の人が見ると驚くほどになり、どこまで移植した腎臓が持つのか心配になってきたのですが、私自身ができるのはとにかく彼女のストレスを和らげる努力をするしかありません。


家事などで私にできる仕事は可能な限り私がするように心がけていたのですが、私がしようとすると、いつのまにか家内が済ませていました。


私への心遣いもあったのでしょうが、私はそんなに頑張らなくてもいいのにと思い

「ほっといてくれたら後で僕がするのに」

そう私が言っても家内は私よりも先に洗濯や洗い物を済ませていました。