「小春、大丈夫?」



クラスメートの智子が振り返りあたしの顔を覗き込む。



「え…」



「なんかやつれてない?」



全校集会の中、智子が小声で話しかけてきた。



「あ、朝ご飯食べ損ねて元気出なくて」



あたしは適当なことを言って誤魔化した。