その日私はミスばっかりで仕事が全く進まなかった。
やる気が無いからしょうがない。
どうでもいいと思いながらも、思いっ切り引きずっている自分に鼻で笑ってしまう。
沙織の恋愛話も上の空でぼーっとしていた。
「美樹、美樹、聞いてる?」
「うん・・・。なに?」
聞いていなかった。
「だから、谷川君のことどう思う?柴田さんが聞いてみてって。どう?」
「どうって、うーん、友達?いい人だとは思うよ」
「あとは?」
「あとって?なんで?」
「もう、美樹の事好きだからに決まってるじゃん。あー、それとなく聞いてっていわれたんだった。今の聞かなかった事にして」


