ストリング ~スマイル500円


その日私はミスばっかりで仕事が全く進まなかった。

やる気が無いからしょうがない。

どうでもいいと思いながらも、思いっ切り引きずっている自分に鼻で笑ってしまう。

沙織の恋愛話も上の空でぼーっとしていた。

「美樹、美樹、聞いてる?」

「うん・・・。なに?」

聞いていなかった。

「だから、谷川君のことどう思う?柴田さんが聞いてみてって。どう?」

「どうって、うーん、友達?いい人だとは思うよ」

「あとは?」

「あとって?なんで?」

「もう、美樹の事好きだからに決まってるじゃん。あー、それとなく聞いてっていわれたんだった。今の聞かなかった事にして」