ストリング ~スマイル500円


「それが・・・目的だったの・・・?」

裏切られた気がした。

一瞬にして体中が沸騰したように熱くなって怒りが湧き上がる。

「何朝ごはんってなに?ばかにしないで!!」

圭吾はただにこにこしていた。

その笑顔にも、心を開きかけていた自分にも腹が立つ。

「お金なんだ?お金・・・」

もういい。

熱くなった体がスッと冷めていくのが分かった。

サイフを掴んで冷たい目で聞く。

「いくら、欲しいの?」

「今日は、駅前のモーニングセット380円」

なにそれ?

もう怒りとか軽蔑とか通り越して情けなくなってきた。

500円玉を急いで抜き取り圭吾に投げつけた。

地面をころころと転がる500円玉。