ストリング ~スマイル500円

「うわっ、逃したっ」

「えーー、釣ってよーー」

「まかせろっ、次は必ず」

「大きいのねっ」

沙織はちゃっかり柴田さんの隣に座り、自分の竿はほったらかして柴田さんの応援をしていた。

「良い感じだね。沙織」

「うん。うまく進んでるみたい」

彩とこそこそ話した。

田中さんも谷川君も釣りに熱中していた。