3人ともタイプは違うがいい人達だった。

ランチのおいしいお店や会社の裏情報、誰と誰が付き合ってるだとか、あの人は酒癖が悪いだとか、ほぼグチに近いことまで、たくさん話した。

普通の合コンみたいにがつがつと2ショットに持ち込もうとしたりせず、みんなで楽しく盛り上がった。

私達は帰る頃にはすっかり仲良くなっていた。

帰りは谷川君が送ってくれた。

彩が朝の少年のことを大げさにストーカーなんて言ってしまったから心配してくれたのだ。

「今日は楽しかったねー。初対面であんなに話したの初めてだよ」

「オレも。飲み会って苦手なんだけど楽しかった」

「グチいっぱい聞かせてごめんね。でも、すっきりした。ストレス解消?」

「それは良かった。グチくらいいつでも聞くよ」

「お願いします」

同期ということが気安さを増していた。