マンションを一歩出ると日差しのまぶしさにイライラして思わず太陽ををにらむ。

くらっとくる。


「おはようございます」


その声に反射的に振り向いた。

笑顔の少年が立っている。


誰?


明らかに私を見ている。

私の他に人影は無い。

合わせた目をいったんそらし、今度は怪しいものを見る目でもう一度見た。

警戒していることを分からせる為に。