辞令が出た。
社長室 秘書課。
何で私が秘書課??
それっぽい資格もないし、勉強もしてこなかったのに。
課長以外全員が女。
女ばっかり8人。
線の細い頼りない石田課長に連れられて16階の秘書課に向かう。
女性陣の前に立たされ早速自己紹介。
全身をチェックされるように全員に見つめられる。
こわい。
一緒に配属されたのは四年制大学卒の子だから同期といっても2つ年上。
いかにも仕事が出来そうだが、彼女も緊張しているのが分かる。
「・・・佐藤です・・。・・大学では秘書検定も取りました!・・宜しくお願い・・・・」
秘書検定をやけに強調した。
私には言うこと何にも無いよ。
-元気にあいさつ-
メールの言葉を呪文のように唱える。
「田代美樹です!何も分かりませんががんばりますので色々教えて下さい。宜しくお願いします!」
大きくお辞儀をした。
あっ、笑顔忘れた。
笑顔を作りながら顔を上げた。
するとどうだろう、さっきまで無表情だった女達が笑顔で私を見ている。
佐藤さんには無かった拍手もしている。
作り笑いが本当の笑顔に変わる。
自己紹介成功だ。
橋本さんのおかげ。
ありがとう橋本さん。
あのおぞましい顔も吹っ飛ぶくらい。
やっぱり必要な人だ。
社長室 秘書課。
何で私が秘書課??
それっぽい資格もないし、勉強もしてこなかったのに。
課長以外全員が女。
女ばっかり8人。
線の細い頼りない石田課長に連れられて16階の秘書課に向かう。
女性陣の前に立たされ早速自己紹介。
全身をチェックされるように全員に見つめられる。
こわい。
一緒に配属されたのは四年制大学卒の子だから同期といっても2つ年上。
いかにも仕事が出来そうだが、彼女も緊張しているのが分かる。
「・・・佐藤です・・。・・大学では秘書検定も取りました!・・宜しくお願い・・・・」
秘書検定をやけに強調した。
私には言うこと何にも無いよ。
-元気にあいさつ-
メールの言葉を呪文のように唱える。
「田代美樹です!何も分かりませんががんばりますので色々教えて下さい。宜しくお願いします!」
大きくお辞儀をした。
あっ、笑顔忘れた。
笑顔を作りながら顔を上げた。
するとどうだろう、さっきまで無表情だった女達が笑顔で私を見ている。
佐藤さんには無かった拍手もしている。
作り笑いが本当の笑顔に変わる。
自己紹介成功だ。
橋本さんのおかげ。
ありがとう橋本さん。
あのおぞましい顔も吹っ飛ぶくらい。
やっぱり必要な人だ。


