ショッピングモールを二人で眺めながら歩く。


「俺だって高野が欲しいものとかわからねぇよ?」

「じゃあさ、誕生日に天井にいつも何買ってあげてた?付き合う前だって天井と付き合い長いんだから何かあげてただろ?」

「ちよ子に?ちよ子にはとりあえず甘い物やれば喜ぶから、ケーキとかお菓子とか…」

「ちょっと待った!弘貴…これは俺だけの悩みじゃなくなる。今年のプレゼントはそれで通用しないだろ?」

「うっ…お、俺はまだ時間があるからいいんだよ!あー…とりあえず、アクセサリーとか見てみたらいいんじゃねぇの?」


確かに彼女にプレゼントといえば、アクセサリーだよな。


弘貴の提案で俺達は女の子向けのアクセサリーのお店に向かった。