兄弟喧嘩が泥沼化しそうだったが、
「まさ兄‼久し振り‼」
いきなり抱きつく、酔った王様。
「あ、佳歩ちゃん‼」
生贄は照れながらも抱きしめました。
「まさ兄もはよ参加しよ‼はい、六番と七番がキッスー‼」
「やだ、六番だわ」
私の選んだカードは六番。
「な、なんだと‼キ、キスするのか⁉」
叫ぶお兄ちゃん。
そりゃ私だってしたくは…。
「あ、俺が七番」
呟くお兄ちゃん。
へ?
まさかの禁断キッス?
みんなが緊張と期待を込めた眼差しで…。
「ど、どうしたらいいんだ?」
「たかがゲームだし…」
「じゃ、するのか?」
ゆっくりとお兄ちゃんの唇が…。



