「でも肉食系がいいなー」 肉食系が再び呟いた。 だから共食いで失敗するじゃない、 とは言えず、 「自分の色に染められるよ」 「わたし色に…」 「試してみたら?」 そう勧めると、 届いた生中をぐびっと一気飲みし、 「実亜でーす‼よろぴくー‼」 肉食の狩りが始まった‼ 一方的なハンティングをぼんやり眺める私。 男の子たちが話しかけてくれるけど、 なんだか違う。 テレビの配線? そんなんじゃない。 実亜ちゃんは気づいてないかもだけど、 私のタイプ…。 実は、 お兄ちゃんなんだよね…。