「あの、すみません」
幼い兄はハキハキとした声で、
「その犬は噛みませんか?」
「大丈夫。噛まないから撫でてやって」
そう言うと、
小さな二人はパッと顔を輝かせ、
マサに手を伸ばす。
その手をペロッとするマサ。
「お兄ちゃん‼可愛いよー‼」
「お兄ちゃん‼私も欲しいなー‼」
二人の妹はきっと、
お兄ちゃんが大好きなんだろう。
そんな二人を見守る小さな兄も、
妹たちが好きなはず。
「ちょっとコレ持ってて」
リードを少年に手渡し、
ほっくほくの石焼き芋を買うと、
「はい」
リードと交換した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…