それでもお互い目を合わさず、
妹を介して会話が進む。
よし‼
ここは一肌脱ごう。
[みんなで散歩をして、自然と仲直り大作戦‼]だ。
となれば、
「ワン‼」
「なによマサ。まだドーナツ欲しいの?」
「れいちゃん、あんまりお菓子とか食べさせないで。特に隠れて」
「なんだそれは?俺が隠れて食べさせてるって言いたいのか?」
「私なにも言ってませんけど?」
「その言い方が言ってるだろう」
や、やばいぞ。
俺はリードをくわえてアピールした。
「散歩に行きたいらしいわよ」
よっしゃ‼通じた。
「早く行ったら?」
「なんでいつも俺なんだ」
「お兄ちゃん太り気味だから」
「ハハハ、ソックリそのままお前に返す」
ハハハハハ…。



