「え、有名って……」
あたし、あいつの噂一度も聞いた事ないんだけど。
…あたしがそう言うのに興味がなさすぎるだけか?
「蓮君って後輩からはカッコいい先輩、同級生からは憧れの男子、先輩からはモテる後輩で有名なんだよ!!」
鈴奈はあたしの肩をガシッと掴んで左右に揺らす。
そうなんだ。
まだ進級して二、三週間くらいしか経ってないけど、後輩からはもう注目されてんだ。
あたしは左右に揺れる自分の体を止めるために、肩に置かれてる鈴奈の手を掴んで動きを止める。
「鈴奈」
「何?!」
「揺らさないで」
「…あ、ごめん」

