何を言うのかと

聞き流して部屋に入ると


そこは

ろうそくの灯りで

照らされた

薄暗い部屋だった。





真ん中まで行くと

何かの気配を感じた。

それと同時に

あの重々しい声が響く……



『……お前が

ワシの元で働きたいと

いう若者か……』



僕は声のする方を向き

薄暗い中で

精一杯目をこらして

見つめた。



『……!!!』


そんな……

これは一体……

どういうことなんだ……