そのまま真っ直ぐ進み

角を右に曲がったとたん

ひとつの扉が見えた





扉の隙間から

煙のような蒸気のようなものが

もれている



…あそこだ!

僕は確信した





ゆっくり扉に近づいて

右耳をそっとあてた



誰かの話し声がする……






村長とあの小太りの

門番だ……!





僕は息をするのも

忘れたかのように

黙って耳をすまして

会話を聞いた……。