「どうぞ」
その声とともにあたしの目の前に、一つのグラスが姿を現した
蓮香『ありがとうございます』
そう言ってグラスを受け取る
それから声の主を見た
蓮香『渡辺様』
渡辺さんの子供、慶一郎がいた
あたしは一口、渡されたものを飲む
飲んだ瞬間、口いっぱいに甘酸っぱい味が広がる
おいしい
慶一郎「おいしいですか?」
蓮香『はい、とっても』
あたしはにこりと笑いながら答える
ここに来て、初めて“笑った”
慶一郎「それはよかったです…」
そう言って、あたしと同じ色の液体が入ったグラスに口を付ける
メニュー